NINEデジタルとクリエイターの力で地域「らしを磨く。

デジタルとクリエイターの力で地域「らしを磨く。

「熱海の奇跡」から何を学んだか 〜熱海合宿レポート 渋谷編〜

8/10(金)11(土)の2日間、弊社初の合宿「NINE合宿2018夏 in 熱海」をしてきました。弊社には「ふるさとプロデュース」と「デジタル・クリエイティブ」の2つの事業テーマがありますが、今回は前者を中心とした合宿になります。

合宿地の熱海は「衰退した観光地」の代表的な存在から、活気を取り戻している地域で、その再生を牽引した市来広一郎さんの著書「熱海の奇跡」も話題を呼んでいます。

我々も事前に「熱海の奇跡」を読んだ上で合宿に臨みましたが、僭越ながら自分たちの活動と重ね合わせて、読みながら泣きそうになりました(笑

現地では市来広一郎さんが代表を務める、株式会社machimoriが経営するゲストハウス「maruya」、コワーキングスペース「naedoko」等を利用したり、スタッフの皆さんともお話をしたりしました。

今回は、ワタクシ渋谷が、合宿の中で気づいたことを紹介したいと思います。他のメンバーのレポートも順次公開していきます。

 

はじめに

 

 

弊社では、ふるさとプロデュース事業の一環として、静岡県焼津市の商店街で、自分たちのオフィスを兼ねたコワーキングスペース「Homebase YAIZU」を運営しています。

オープンから3ヶ月ですが運営課題も多く、今回の合宿での個人的なテーマは、コワーキングスペースの運営において「どうしたら人が集まるか」「どうしたら黒字経営できるか」でした。

 

コワーキンスペースで黒字化はできない?

 

 

2日間それぞれ半日ずつくらい、コワーキングスペース「naedoco」を利用させていただきました。その間、何人も利用者が出入りをして、打ち合わせにも使われていて「さすがnaedocoさん!」と思ったのですが、それでもスペース運営を維持するだけの利用者数ではなさそうだなぁ、とも感じました

人件費・家賃・光熱費等の運営コストを積み重ねれば、少なくとも月30万円くらいかかっているはずで、1人月1万円の利用料をベースにすると30人程度に利用してもらう必要があります。利用率が50%としても15人ですが、そこまでの人数が利用してはなさそうです。※お盆前の金土なので特殊かもしれないです。

考えてみればときどき利用している静岡市(人口約70万)のコワーキングスペースも、料金設定・利用者数・コスト感から想像すると、とても黒字経営とは思えません。

少なくとも現時点では、大都市でない限りコワーキングスペースを「単なるスペース貸し出し」で黒字化するのは難しいなぁ、と改めて感じました。

 

地域内での人材・事業創出まで含めて商売を考える

 

コワーキングスペース(少なくともスペース貸出)単体で商売を考えると、運営が行き詰まりそうなので、もう少し広い視点で考えた方が良さそうです。

まさしく「naedoco = 苗床」であるように、コワーキングスペースは「その地域を将来的に盛り上げる人材・事業の創出」を支援する役割として捉え、そこまで含めて儲かる商売として設計しないとダメなんだと思います。

例えば、ビジネスの相談やコンサルティング、企業と人材のマッチング、共同で商品・サービスの開発等、その場に集まる人材・企業を活かしたサービスを用意しておいた方が良さそうですが、Homebase YAIZUではまだまだです。

 

楽しそうな人を狭いエリアに集める

 

 

収益の話が続きましたが、そもそもクリエイターさんが来てくれるにはどうしたら良いのでしょうか。

結局は「人」と「コンテンツ」という話ですが、コワーキングスペースが提供する価値を「物理的な作業スペース」として考えず「人とのつながりや、イベント等のコンテンツ」を価値として提供するしかない、と初心に帰ることになりました。

これについてもmachimori社はコワーキングスペース単体はなく、エリア全体で考え、人とのつながりやコンテンツを提供しているようです。

コワーキングスペース「naedoco」の周辺には、ゲストハウス「maruya」や、シェアレストラン「RoCA」、熱海プリン2nd等、machimori社が関わっているスポットがあります。もちろん個々のお店の賑わいも素晴らしいのですが、それらを50メートルくらいの狭いエリアにギュッと凝縮して並べ「楽しそうな人たちが集まっている感」をより高めているようでした。

仕事をする場所はあくまでもコワーキングスペースですが、クリエイターさんやスタートアップ企業にとって、この雰囲気は刺激になるはずです。

 

おわりに

 

2日間、naedocoやmaruyaを利用させていただきましたが、スタッフさんをはじめ、関わっている人たちが、みんな笑顔でとにかく楽しそうにしているのが印象的でした。「中の人たち」が楽しんでいることが最大のプロモーションですね。

また、machimoriさんの活動全体で感じたことは「(目新しさよりも)やるべきことを高いレベルでやり切っている」ということです。心のどこかで「魔法の杖」を見つけようとしていた合宿でしたが、そんなものはなくて「やりきる」ということが答えで、個人的には一番の収穫かもしれません(笑

  • NINE
  • Information
  • 「熱海の奇跡」から何を学んだか 〜熱海合宿レポート 渋谷編〜