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商店街のイベントは何のために?「みんなでつくる、みんなのアソビバ(2021 クリスマス編)」

NINE代表 渋谷太郎

渋谷太郎

NINE代表

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December 20,
2021

2021年12月12日、「みんなでつくる、みんなのアソビバ(2021 クリスマス編)」が開催されました。

「みんなでつくる、みんなのアソビバ」は、ナインの静岡支社がある、静岡県焼津市のJR焼津駅前に位置する「焼津駅前通り商店街」で、年2回開催しているこども向けのイベントです。

アソビバの運営は、実行委員会形式になっていて、ナインはその中で、主に全体のクリエイティブ・ディレクションを担当してます。 (形式的ですが、実行委員会の代表は僕が担当してます)

巨大なツリーをつくろう

巨大なツリーをつくろう

アソビバでは、商店街(県道)に人工芝を敷き詰めて、こどもが自由に遊べるスペースを作るのが基本スタイルになっています。

その上で、今回はテーマがクリスマスだったので、ナインのメンバーが中心となり、巨大なツリーをつくりました。

商店街に芝生が敷かれ、巨大なツリーが現れて、当日は1000人近くの来場もあり、「大成功」だったと思います。

何のためのイベントなのか?

何のためのイベントなのか?

アソビバの準備はそれなりに大変ですが、創作活動は楽しくて、特に当日の賑わいを体験すると、達成感に満たされます。

ただ、忘れてはいけないのが、「そもそも何のために、このイベントをやってるのか?」です。

「当日、たくさんの人たちが来て、こどもたちが楽しそうに遊んでいるならそれで良いのでは?」と思いますが、イベントで賑わった商店街も、次の日はいつも通りの商店街に戻ります。すぐには何も変わりません。

アソビバの目的

アソビバの目的

では、アソビバは、何を変えるためにやっているのか?その目的は次の3つです。

● その1:新しい世界観で、商店街へのイメージを、「古臭いエリア」から「クリエイティブでポテンシャルの大きなエリア」へと変えること。

● その2:「遊び」という誰もが参加できるテーマによって、商店街のお店や近隣住民を、まちづくりの関係者から当事者へと変えること。

● その3:商店街の一部を専有するイベントにより、 公共空間に対する市民の意識を、「融通がきかないもの」から「大きな可能性」へと変えること。

これらの目的は実行委員会の初期コアメンバーの3人が、それぞれの気になる地域課題から設定しました。ちなみに「その1」が僕の設定した目的です。

創造する人を商店街に集める

創造する人を商店街に集める

商店街の価値を高めるには、駐車場や立派な建物ではなく、魅力的なコンテンツ(お店や人、活動など)が必要です。魅力的なコンテンツに乏しい状態では、まずそのコンテンツを生み出せるクリエイティブな人たちに、振り向いてもらう必要があります。

「消費する人ではなく、まず創造する人を集める。」
ナインが心がけていることのひとつです。

シャッターが増えた商店街を「古臭いエリア」ではなく、「逆におもしろい」「最近アツいらしい」と感じてもらい、出店や活動の候補地にしてもらう。

アソビバの目的(その1)は、そんな課題感から設定しました。

地域イベントは、その地域の課題を解決するための手段の1つです。創作や賑わいの達成感は、そもそもの目的に照らし合わせて感じていきたいと思います。