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商店街でビルを買いました。その2:1年かけてプレイボールしました!

NINE代表 渋谷太郎

渋谷太郎

NINE代表

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前回の記事を投稿してから随分時間がたってしまいました。

商店街の中にある築40年のビルを会社で購入して「クリエイターのパラダイスを創るぞ!」というお話のその後ですが、結論から言うと、2020年夏に会社で購入したビルは、昨年2021年の7月に「PLAY BALL! DEPARTMENT(プレイボール・デパート)」としてオープンしました!そして、今月(2022年7月)でめでたく一周年です!

今回は「商店街でビルを買いました。その2」として、ビルを購入してからオープンするまでのあれやこれやをお伝えしたいと思います。

購入したビルと庭付きの古民家。広いので少しずつ改装中。

まず、物件の概要ですが、商店街に面したビルです。

ビル1Fには薬局屋さんが入っていました。

その裏には土間のある2DKの古民家、

そして中庭、

ガレージがあって、

裏の道へと続いています。

敷地面積は82坪、床面積はビルが77坪、古民家は21坪とかなり広く、まだまだ途中なので、今回はメインフロアとなるビル1F部分のお話です。

「はじめるって、楽しい。」PLAY BALL! DEPARTMENT

PLAY BALL! CAFEでのワークショップの様子

オープンした施設は、「誰もが、その人らしさを活かして〈プレイボール! 〉できる場所にしよう」という想いで、ビル全体を「PLAY BALL! DEPARTMENT」、その中心となる1Fのカフェスペースを「PLAY BALL! CAFE」と名付けました。

PLAY BALL! CAFEのエントランス

こちらの記事にも書きましたが「創造する人を商店街に集める」ことが、僕たちのミッションだと考えています。「買い物客に来てほしい」という声を聞きますが、買う物がなければ買い物客は来ないですし、それには魅力的な「買う物」を創り出す人が必要です。

そんな何かを創り出す人、何かはじめようとする人に寄り添える場所としてPLAY BALL! を創りました。

ビル1階のテナント探しで迷走。

「PLAY BALL! 」の顔となっている1階の「PLAY BALL! CAFE」ですが、当初、1階は飲食店さんにテナントとして入ってもらうことを考えていました。

1Fの床はDIY

シェアキッチン型を含め、カフェ、和食、ハンバーガー等、いろんなお店とお話をしましたが、人通りを考えると家賃が合わない、設備が足りない、周囲の飲食店さんとの関係性、価値観・世界観の相違・・・僕らのつながりや知識が足りず、なかなか話が進まず迷走していました。

自らお店に立つことで、わかることがある。

そんな中、まちづくりの視察として、愛知県岡崎市に行く機会がありました。

宿泊先は、岡崎市で一番古いカメラ屋をリノベーションした小さなホテル「マイクロホテル アングル」。1Fには小さなカフェが入っていたのですが、そのカフェはホテルのオーナーさんが自らお店に立って運営されていました。

岡崎市のマイクロホテル アングル

別の方に運営してもらうことも考えていたそうですが「自らお店に立つことで、わかることがあるはずだ」という思いで、お店に立つことを決めたそうです。

テナント探しが迷走する中、これがヒントになって、PLAY BALL! DEPARTMENTの1Fも、今ある設備の中でできる小さなカフェ(PLAY BALL! CAFE)を自分たちで運営することにしました。

今、思えばこれがターニングポイントでした。

カフェとコミュニティデザインを担当しているNINEのスタッフ

自ら(自分たちの会社で)カフェを運営することは、お金も時間もかかるけど、まさに「自らお店に立つことでわかること」ばかりで、多くの失敗と学びを体験することができました。

そして何より、たくさんのつながりを生むことができ、今の大きな礎になっています。

(NINEのスタッフと、イベントを共にしたみなさん)

ちなみに「自ら=NINEという会社」という意味で、僕個人がカフェでドリンクを作って売ることは基本的にはないのですが、自分たちのお店として、宣伝したり、イベント運営したり、収支を見たり、トラブルに対応したり、と濃厚かつ山盛りな経験でした。

今回はここまで。

続きは、次の記事で紹介したいと思います。