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みんなでつくる、みんなのアソビバ

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人工芝を敷き詰めたイベントで、商店街のポテンシャルを示す

静岡県焼津市の「焼津駅前通り商店街」で、地域のプロモーションを目的に、こどもが自由に遊べるイベント「みんなでつくる、みんなのアソビバ」を開催しました。
商店街に人工芝を敷き詰め、ダンボール積み木、落書きハウス等、創作の余白を設けた遊びコンテンツを多数作り、1000人以上の方が来場するイベントとなりました。

商店街はクリエイティブな穴場

イベントを開催した「焼津駅前通り商店街」を含むJR焼津駅前から焼津市役所庁舎付近のエリアは、1970年代頃まで焼津市の中心地として賑わっていました。
しかし、1980年代頃から住宅や商業施設が郊外に広がる中、焼津駅前は時代に合わせた新陳代謝がうまく進まず、かつての「中心地」はシャッター商店街になりつつありました。
そんな商店街ですが、焼津駅の乗降客数は1日1万人、市役所庁舎や高校、港も近く、また昔ながらの商店街の佇まいを残していることから、おもしろい人達に気づいてもらえれば、全く違うエリアに変わる可能性があると感じていました。
それにはまず「駅前商店街は大きなポテンシャルがあり、クリエイティブな穴場エリアなのだ」と注目してもらうことが必要だと考え、イベントを通したプロモーションを行いました。

商店街に芝生を敷き詰めよう

イベントはこれまでに3回開催(2018年12月、2019年5月、11月)しています。
※2020年は新型コロナウイルスの影響で開催を見送り。
商店街の一部を占用し、車道に人工芝を敷き詰めることで、子どもが自由に遊び、創作できる空間を構築。用意した遊びは、ダンボール積み木、巨大チョークボード、落書きハウス、道路への落書き等、子供自らが考えて創作する余白のあるものを中心にしました。
また、絵本の表紙づくり、ハンドメイド作家によるワークショップ、アーティストによるダンスペインティング等も開催し、全体として、来場者は単なる「お客様」ではなく、遊び場づくりへの「参加者」になるよう運営しました。

次は商店街への定着

毎回1000人以上の方に来場いただき満足度も高く、他の商店街で開催されるイベントからも「出張開催」のリクエストをいただいています。
また、アソビバを通してつながったデザイナーが商店街でコーヒースタンドを開店する等、商店街の新たなサービスにも繋がり始めています。
イベントで集まる人材や出店者を、イベントの時だけではなく、日常の商店街に定着させるまでの仕組みづくりも進めていきたいと思います。

バックステージ

試しにやってみたチケット制

NINE代表 渋谷太郎
渋谷 太郎
NINE代表
NINEディレクター オリオン
オリオン
ディレクター
NINE なぎ
なぎ
ディレクター/ エンジニア
NINEデザイナー なるみ
なるみ
デザイナー
NINEエンジニア まい
まい
エンジニア
NINEデザイナー 稲垣
稲垣
デザイナー
NINEプロデューサー トシ
トシ
ディレクター
NINEデザイナー チエ
チエ
デザイナー
どひちゃん
ファシリテーター

運営はいつもバタバタしているのですが、特に3回目に導入した「イベント内で利用できるチケット制」は連絡が直前になり、出店者さんにはとてもご迷惑をおかけしてしまいました。運営チーム内でも「オペレーションが煩雑になる」「出店者さんも来場者さんも混乱する」等の意見があったため、直前まで議論をしていましたが、最終的には「試しにやってみよう」ということで実施させてもらいました。もう少し段取りは必要でしたが、新しいことを試して学んでいくこともアソビの大切な要素なんだと感じています。

前日の残タスク

来場者さまへのアンケート結果

Our Method Step 1

この事例で使用したメソッド

NINE独自のメソッドで課題をクリエイティブに解決しました。

ジャンプする

頭の中の地図を広げる

テーマから思いつくキーワードの数をたくさんたくさん増やしておく。全部は使わないかもしれないけど、思考の範囲が狭く凝り固まっていてはアイディアも伸び悩んでしまう。頭の中の色んなところへ探検できるように、ぐーんとストレッチ。

定義する

メタファーを
使う

みんな知っているものを使って言い換えてみる。理屈が急に腹落ちできたり、目の前に違う景色が広がったり、向かう未来が共有しやすくなる。女性版スーパーマン、漫画でいうとワンピース、など。

探し当てる

登場人物に
なりきる

一人に絞って深く心理に入る。お客さんになる人、作り手となる人、店頭に立つ人、登場人物になりきって行動してみる。統計や思い込みに溺れず、その人一人の行動とその時々の気持ちを深く想像する。会議では想像もできなかった気づきに出会える。

ジャンプする

斬新に
組み合わせる

アイディアを生む。テーマと対極にあるもの、ランダム、この世に存在しないものと組み合わせてみる。笑えるもの、ハッとさせられるもの、芽が出そうなアイディアが生まれる。議論が伸び悩み、箱から出れなくなった時に脱出するテクニックでもある。

探し当てる

なぜファースト

なぜ?を考える。なぜこんな形をしているのだろう?なぜそう思うのだろう?丁寧にじっくり見つめて、モノに込められた作り手の想いや、その人たらしめている過去を紐解き、奥の奥にあるドアを開けて核心に迫る。

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